普段の運転の安全性を確保するうえで、ヘッドライトの光量は非常に重要です。しかし、経年劣化や洗車時の洗剤の残り汚れなどの原因で、ヘッドライトがくすんで黄ばんでくることがあります。黄ばみが酷くなると、ライトの照射範囲が狭くなり、夜間の視認性が大幅に低下してしまいます。
そこで、本記事では、家庭にある安価な洗剤を使ってヘッドライトのクリーニングを自分で手軽にできる方法を紹介します。洗剤の種類、使い方のコツ、期待できるメリット・デメリットなど、黄ばんだヘッドライトを自力で簡単に復活させるための手順を詳しく解説しています。
記事の後半では、家庭用洗剤よりもさらにお得で手軽に黄ばみを除去する方法も紹介していきますので、参考にしてみてください。定期的にヘッドライトのお手入れをして、夜間の良好な視界を保ちましょう。
ヘッドライトの黄ばみの原因
ヘッドライトの黄ばみの原因は以下の3つです。
- ヘッドライトの素材によるもの
- ヘッドライトの経年劣化
- 洗車に使う洗剤が落としきれていない
順番に解説していきますので、参考にしてみてください。
ヘッドライトの素材によるもの
ヘッドライトの素材によって黄ばみやすさが異なります。
一般的なポリカーボネイト製は、紫外線や熱による劣化で黄ばみが進行しやすくなります。一方、ガラス製のヘッドライトの特徴は、素材自体が変質しにくいため、黄ばみに強いことです。
メーカーによってコーティングの仕様も異なり、コーティング剤の経年劣化で黄ばみが生じる場合もあります。このようにヘッドライトの素材の違いが、黄ばみの原因の一つとなっています。
ヘッドライトの経年劣化
ヘッドライトは、日々の走行で紫外線や熱、汚れにさらされ続けるため、年月とともに劣化が進行します。特に、ポリカーボネイト製のヘッドライトは、素材が持つ光透過率が低下することで黄ばみが目立つようになるのです。
また、高温多湿の環境に長期間さらされていると、素材の変質が促進され黄ばみが早期に進行する可能性があります。メーカーの設計寿命は、あくまでも目安であり、使用状況次第では想定以上に経年劣化が進む場合もあるのが実情です。
洗車に使う洗剤が落としきれていない
ヘッドライトの黄ばみの原因のひとつに、洗車時に使った洗剤の残留があります。
特に濃縮タイプの洗剤は、しっかり洗い流さないと表面に微量の洗剤分が残ってしまいます。この残留洗剤が紫外線の影響で変質し、ヘッドライトに付着すると黄ばみの原因となります。
また、リンス不足で水垢が残っていると、同様に黄ばみの要因にもなるため、洗車後は入念な水洗いとリンスが重要です。洗剤や水垢の残留を防ぐことで、ヘッドライトの黄ばみを最小限に抑えられます。
ヘッドライトの黄ばみに家庭用洗剤を使うメリット
家庭用の洗剤を使ってヘッドライトの黄ばみを落とすメリットは、手軽に安価で済むことが最大の利点です。専用のクリーナーを購入するよりも経済的負担が軽くすみます。
また、一般家庭にある洗剤なら手に入れやすく、いつでも気軽にメンテナンスができます。さらに洗浄力が高い洗剤を使えば、頑固な黄ばみも落としやすくなるでしょう。
家庭にあるもので済ませられるため、専門店にクリーニングに出す手間も省けて便利です。自分の手で簡単にヘッドライトの黄ばみを取り除けるのが、家庭用洗剤の大きな強みといえるでしょう。
ヘッドライトの黄ばみに家庭用洗剤を使うデメリット
家庭用洗剤を使ってヘッドライトの黄ばみを落とすデメリットとしては、完全に黄ばみを除去できない可能性があることがあげられます。
洗剤の種類や黄ばみの程度によっては、根本的な解決にならないからです。また、洗剤の薬品成分がヘッドライトのコーティングを傷めてしまう恐れもあり、正しい使い方を誤ると、かえって悪影響を与えかねません。
さらに、ボディ周りに洗剤がかかると色あせや変色の原因になる可能性もあります。最悪の場合は、車検に通らないことも考えられるため、家庭用洗剤を使用する時には十分な注意が必要不可欠です。
家庭用洗剤を使う際の注意点は大きく32つ
家庭用洗剤でヘッドライトの黄ばみを落とす際の注意点は、大きく3つあります。
- 洗剤がボディにつかないようにする
- ヘッドライトを傷つけないように磨く
- 漂白剤は使用しない
これらの注意点を深掘りして解説していきます。
洗剤がボディにつかないようにする
ヘッドライトの黄ばみを洗剤で落とす際は、まずボディ周りを保護することが大切です。
洗剤がボディにかかると、塗装面が荒れたり、変色したりする恐れがあるためです。保護する方法としては、ヘッドライト以外をマスキングテープやビニールシートで覆う方法があります。
特にボディとヘッドライトの境目部分は念入りに保護しましょう。また作業時は、洗剤を過剰に使わず、適量を控えめにつけるのがコツです。塗布する際は、ボディに洗剤がかからないよう十分に気を付ける必要があります。
ヘッドライトを傷つけないように磨く
ヘッドライトの黄ばみを洗剤で磨く際は、過剰な摩擦を避けることが重要です。強くこすりすぎたり、磨き粉が粗すぎたりすると、ヘッドライトの表面を傷つけてしまう恐れがあります。
作業の際は、スポンジや柔らかい布を使い、丁寧に優しく磨くように心がけましょう。力任せの磨き方は逆効果で、黄ばみが一層目立つ結果になりかねません。
洗剤は少量ずつ塗布し、磨くたびに新しい部分に移動するなどの工夫も必要です。丁寧な作業を心がけることで、傷を付けず効果的にヘッドライトの黄ばみを除去できます。
漂白剤を使用しないように注意する
ヘッドライトが黄ばんでいるからといって、漂白させようとするのは危険です。漂白剤を使用すると、ヘッドランプ周りの金属が錆びてしまったり、素材を傷めたりする恐れがあります。
漂白剤には強い酸化力があり、ヘッドライトの素材であるプラスチックやコーティングを傷つけやすいです。そのため、漂白剤を使用してしまうと、車検を通すために、部品交換などの対応が必要になるでしょう。
ヘッドライトの黄ばみを家庭用洗剤で落とす手順
ここからは、ヘッドライトの黄ばみを家庭用洗剤で落とす際の具体的手順を紹介します。順番に解説していくので、参考にしてみてください。
手順1:洗車とヘッドライトの清掃
最初に洗車でボディ全体の汚れを落とし、ヘッドライトの周りの汚れもできるだけ落とします。
その上でヘッドライト自体の汚れを丁寧に拭き取ります。このとき、ガンコな汚れには少し力を入れてこすり落とす必要があります。しかし、それ以外の部分は、こすりすぎないように注意しましょう。
綺麗に洗浄した状態でないと、洗剤での黄ばみ除去作業が上手くいきません。ここの下準備が大切なポイントとなります。
手順2:洗剤の塗布と放置
家庭用の研磨剤入り洗剤を少量ヘッドライトに塗布します。こすったり、磨いたりする前に、10分から15分ほど放置することがポイントです。
この放置時間で洗剤に含まれる研磨粒子が反応し、黄ばみに作用します。塗布する際は、ヘッドライト以外の場所には付けないように注意しましょう。ボディにかかると塗装を傷めてしまう可能性があります。
また放置時間が長すぎると、洗剤が乾燥し効果が低下するため、時間を守ることが大切です。上手に放置させることで、次の磨き工程がスムーズになります。
手順3:洗剤の拭き取り
放置時間が経った後は、スポンジや柔らかい布で丁寧に洗剤を拭き取り、磨いていきます。
この際、無理な力を入れすぎたり、同じ場所を長く磨きすぎたりしないように注意が必要です。過剰な磨きは逆効果で、ヘッドライトを傷つけてしまう恐れがあります。
拭き取る際は、洗剤を広げるように優しく磨くイメージで行いましょう。黄ばみが落ちにくい場合は、改めて洗剤を塗布して、同様の作業を繰り返します。ゴシゴシ磨きすぎずに、丁寧に作業することが大切なポイントとなります。
手順4:ヘッドライトの保護
最後にヘッドライトの保護コーティングをすることをおすすめします。ヘッドライトは直射日光にさらされるため、コーティング剤で保護することで経年劣化を防ぎ、黄ばみの再発を抑えられます。
コーティング剤は、ヘッドライト専用のものが良いでしょう。自動車用品店などで簡単に購入できます。塗布方法は、商品の説明通りに行いますが、均一に薄く塗るのがコツです。塗り残しがあると、そこから再び黄ばみが発生するリスクがあります。
また、コーディング剤ではなく、ヘッドライトに貼るフィルムやシートもおすすめです。
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さらに、研磨作業は一切不要。従来の手法だと、コーティングを剥がしてしまう心配がありましたが、マジカルアートリバイバルシートではその危険はありません。車検時の追加費用も発生しにくく、経済的で確実なヘッドライトの黄ばみ除去を実現できます。
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まとめ
ヘッドライトの黄ばみは経年劣化や洗車時の洗剤の残留など、さまざまな原因で発生します。夜間の視界確保のためにも、定期的なお手入れが重要です。
一般家庭にある洗剤を使えば、安価で手軽にヘッドライトのクリーニングができます。注意点を守れば効果的に黄ばみを落とすことが可能です。しかし、手間がかかる上に完全に黄ばみを除去するのは難しい面もあります。
そこで、コストパフォーマンスに優れたハセプロの「マジカルアートリバイバルシート」をおすすめします。研磨の必要がなく、長期間の保護効果が期待できる優れモノです。
ドライバーの安全運転のためにも、ぜひヘッドライトのお手入れを心がけましょう。黄ばみを除去することで、車検の心配はなく、夜道の視認性も格段にアップするはずです。